当館の玄関に飾られている看板について・・・。



書道家で明治三筆の一人、日下部鳴鶴(くさかべめいかく)氏に書いていただきました。
看板作成当時は群青色というか濃紺色というか・・・あと朱色も用いて「千歳楼」という文字が書かれていました。しかし近年は、長年風雪にさらされていたため、色がかなり薄くなり読み難い状態となっていました。そんなところに、常連様がお連れになった仏師の方が「是非修復してみたい!」と、新たに息を吹き込んで下さり、現在の姿を留めるようになりました。彼此十数年前のこ...
とです。
その際、仏師さんは文字に沿って金箔を塗って下さったのですが、本来は後日金箔を剥がして「いぶし銀」のような色合いにしたかったようです。歴史を現すためにはそうした方がいい、と。しかし女将や主人が「せっかく鮮やかな色合いになったのだから自然に剥がれるのを待ちましょう!」と、金箔を剥がすのを押しとどめました。看板としてはあまりに読み難い状態が長年続いていたため、家人としては文字がはっきり読める状態を欲したのです。仏師さんのお考えもよく分かるし、主人達の気持ちも当然よく分かるし・・・
いぶし銀な感じもきっと素敵だと思いますが、現在の姿もとてもつややかで、私は好きです。

この看板を見上げては思うのです。
また何十年後かにその色がかすみ、昔々の群青色というか濃紺色が現れた時、その時、千歳楼の姿はどうなっているのでしょう・・・
それより私たちは生きているのかな・・・
 
                                                                                                 千歳楼  若女将
 
 

爽やか屈強Men's・・・ぎふ清流国体

「ぎふ清流国体」に参加する方々がご宿泊なさっていました。
先日まで、福島県サッカー代表(成年)チームと、大分県野球代表(成年)チームがご宿泊なさっていました。
皆さん爽やかで屈強な、心の優しい方達でした。
 
福島県サッカー代表の皆さんは「福島ユナイテッドFC」というクラブチームに所属している方達で構成されています。
地元では大切な試合を控えていて、多忙極まる中での国体参加だったとのこと。
本当にお疲れさまでした。
20代位の方達が多くて、話してみるとうちの息子と話しているような気持ちになってきて、ついお母さん口調になってしまい、我ながら笑えました^^:
国体が終わっても、何かと厳しい環境の中、練習や試合が続くかと思います。
どうかくれぐれもお体を壊しませんように。
 
大分県野球代表の皆さんはいろいろな企業に所属なさっている方達で構成されていました。
20代から30代くらい?の、この間まで学生さんだったかな・・・という若者と、国体参加何回目?的な熟練された感じの方等、いろいろなタイプの方
がいらっしゃって、見ているだけでとても楽しかったです。
時折聞こえてくる大分弁?にちょっとドッキリしたり、なんだか常に豪快なオーラを身にまとっている方達でした。
台風の襲来にちょっと慌てたりしましたが、懐の深い九州男児の皆さんに随分と救われましたよ(*^^*)
 
両チームの皆様、遠いところから養老へお越しいただき本当にありがとうございました。
 
お近くへお越しの際は、ぜひお顔など見せていただけると本当に嬉しいです。
 
養老より皆さんの更なる御活躍をお祈り申し上げます。
 
 
                     若女将